海が好き。動物が好き。家の工事も好き。

2009年03月

イメージ 1

イメージ 2

久しぶりにあけてみた。
う~ん ミクロだ
卵が生まれてから半年が経ったが菌糸の食いが遅いようだ
このままでは成虫になるのが夏はおろか秋になってしまうのでは?
温室でぬくぬく保育しているかたが羨ましい限りだ


[[attached(1,center)]]
今回の新規交換ビンは2Lクラス 
このまま成虫までもっていきたいところだ
[[attached(2,center)]]
温室で飼えればもっと大きくなるんだろうな

今朝5時・・・突然の電話に目が覚める。
 外は真っ暗。俺は一瞬にして電話の理由を理解した。
 この電話は実家の愛犬「ルディー」が亡くなった知らせに違いないのだ。



平成2年・・・親父は、千葉県柏市某所にて念願の新築一戸建を購入した。当時、俺は高校2年か3年だったかな。
ある日、我が家にブリーダーらしき人が訪ねてきた。子犬を7~8匹連れていた。
大の犬嫌いな母さんは悲鳴をあげていたね。
父と俺、そして妹が相談し、その中から1匹の子犬を選んだ。そいつは人様の家にあがりこんで、こともあろうにカーペットにオシッコをした奴だ。
シェットランドシープドックのメス犬。
妹が命名したっけな。俺だったかな 今となっては忘れちまったが君はルディーという名前に決まった。
そしていつのまにかルディーは、家族の一員となった。
母さんも犬好きになり、家族の会話にはいつもルディーの話で溢れていた。
確かその年、関東では珍しい大雪が降った。20センチくらい雪が積もった庭で、ルディーは、体の半分ちかくが雪にうもれながらも嬉しそうに遊んでいたね。昔ながらの童謡のままの光景だったよ。(♪犬~は喜び庭駆け回る・・・)

やがて俺も妹も社会人となり、それぞれ別の場所で生活を始めた。
そして所帯を持ち、子供を授かった。いつのまにか我が家の中心は我が子の事ばかりになってしまっていたよ。
もちろん毎年、お盆と年末年始は家族全員が実家に集まった。 父も母もかわいい孫に夢中だったかもね。 ルディーは面白くなかっただろうよ

**********************************************

イメージ 1

平成17年クリスマス。俺の新居ウッドデッキでルディーは遊んでいる。焼肉店からもらってきた牛リブ骨に夢中でかじりついている。
**********************************************
イメージ 2

平成18年クリスマス。両親が出かけるから我が家でルディーを預かった。もちろんルディーの大好物である牛骨を準備しておいた。
前足で器用に骨をグリップして、噛んでいたね。

**********************************************
イメージ 3

平成19年1月・・・息子を連れて実家に行ったときの写真。
我が息子に噛み付かないように・・・との両親の配慮で、ルディーはケージ(カゴ)に入れられていた。今となっては可愛そうな仕打ちをしてしまったね。

**********************************************
イメージ 4

平成21年元旦・・・実家に行き、家族で初詣に出かけた。
 すでにルディーは高齢。人間であれば80歳以上のお婆ちゃんだ。白内障をわずらい視力も失っているのだ。筋肉も衰えて5分以上歩けない。
時折、親父がルディーをだっこしながら、実家近くの神社でお参りした。
「ルディーは、今年の夏あたりかもね・・・」 母さんが悲しそうに言ったのが記憶に鮮明だ。
**********************************************
平成21年2月25日(水)
 今日は仕事がOFF。妻は仕事に出掛けて、息子は幼稚園に行っている。
 一人で昼寝でもするかなぁ~と思っていた矢先、実家から連絡
 「ルディーが・・・」 
 急いで駆けつけた。ここ2日間、餌を食べなくなって寝てばかりのようだ。
 母さんは泣いていた。 母さんは繊細な面がある。大丈夫かな? 心配だ! ルディーの事を誰よりも世話していたのが母さんだ。
 親父は涙ひとつ見せない。恐らく、母さんを心配させないように平静を装っているのだろう。俺も涙を堪えた。
 久しぶりにルディーを抱きかかえてみた。
 えっ? "かっ軽い・・・" 健康な時は10キロだった体重は、3キロ程度にまで減っているそうだ。
 昔、大雪が降ったあのころの体重とかわらないじゃね~かよ
イメージ 5

ルディーがスヤスヤと昼寝を始めた。母さんも覚悟を決めたようで冷静だ。俺は自宅に帰った。
自宅の門を出ると同時に・・・35年間生きてきてここまで本気で号泣したことはなかった。楽しかった過去の記憶が走馬灯のように思い浮かんでくる。(まだ、死んだわけではないのだが)
*********************************************
平成21年2月26日(木)
 天気予報は雪の予想。まるでルディーとの別れを告げるようなお膳立てされたようなシテュエーション。
 いつも通りに出勤した。16時頃から都内は予想通りの雪が降り始めた。
 確か、ルディーが初めて来た年も大雪が降ったっけな・・・仕事はまったく手につかない。
 仕事中、何度も実家に連絡をしようと思ったが・・・やめた。
 そんな矢先、携帯に妻からの着信。怖くて出られない。数分後、メールがきた。
 恐る恐るメールを開けてみたルディーは「プッチープリンを食べた」らしい。高カロリー・高糖分の食事で、命の灯火(ともしび)をつないでいるようだ。『がんばれルディー』と思いつつも、楽にさせてやりたいという複雑な想いが頭をよぎる・・

*********************************************

平成21年3月2日AM5時 実家から連絡。最初は携帯にかかってきたのだが、寝ぼけていた俺はブチ切りしてしまった。 ふと我に返り飛び起きて仕事前に実家に駆けつけた。
ルディーは毛布に包まっている。いつも通りの可愛い寝顔だ。
苦しそうな呼吸をしていない。静かだ。

事は深夜2時頃だったそうだ
過呼吸の兆候がみられ、父さん母さんが君をルディーの最後を看取ってやろうと、"川の字"になって3人で寝たそうじゃないか。

俺は覚悟が出来ていたので不思議と涙はでなかった。先日、大泣きしたので覚悟ができていたのかもしれない。そのまま出勤。
夕方、妹からメール着信。
帰りの電車内で返信メールを打っていたのだが・・・昔の事が思い出され、なかなか文章が打てない。
何度も何度も文章を反芻しているのだが文章が作れないんだ。
元気だったころのルディーの記憶が、とめどなく押し寄せてくるのさ・・・・・・
車内の皆は俺のことを変な人・・・と見ているのかもしれないかもな。携帯を見つめながら震えているんだから。
なにがなんだかわからないや。目が曇って、携帯の画面が見えないよ。

21時帰宅。
今日、妻がペットセレモニーセンターにルディーを連れて行ってくれたのだ。ありがとう。
そのときの両親の様子や状況を聞かせてもらった。
火葬場に入れる直前、これまで平静を装っていた親父がとうとう堪えきれず泣いてしまったそうだ。
想像がつかないな。
俺が生きてきて35年。俺の知っている親父は、どんな時でも泣いたことがなかったのだ。

**********************************************
**********************************************
**********************************************

ルディーへ 

よくがんばったね
病と戦いながらのここ数ヶ月は体中が痛かったろうにな

最後の最後に君は、我々に貴重なメッセージを残してくれた
生命の尊さを教えてくれるとともに、家族の絆の大切さをも教えてくれたよね
もし俺が死んだら、まわりの皆は同じように悲しんでくれるのかな?

自分に足りていないことは山ほどある。
俺は誰かに感動を与えたことがあるのかな? 感謝されているのかな?
俺自身を見つめ直してみた。 

まだまだだろうね。
もっと、暖かい人にならなければ!


ルディー19年間、本当にどうもありがとう
 最後は疲れただろうが、もう苦しいことはないよ 
みんな感謝してる 安らかに!!












 
      

このページのトップヘ